【バブル崩壊の歴史】南海泡沫事件、借金で株を買う狂気!レバレッジ投資の悲劇! #歴史 #世界史 #南海泡沫事件 #バブル崩壊 #株価大暴落
1720年代、イギリスの株式市場はバブル状態になっていました。その株価の牽引役が南海株式会社で、人々は「確実に儲かる」という噂に飛びつき、何とあの天才ニュートンも株式投資に手を出していました。一度は利益確定して市場から撤退するものの、上昇し続ける株価を見て何を血迷ったのか株式市場に戻ってきて高騰している株を高値掴みしてしまい、株価は歴史的な大暴落をする結果になってしまい、天才ニュートンは全財産を失う大敗北を喫してしまいました。
1720年代の南海会社のバブルの時、南海会社に便乗して、実在しないビジネスで資金を集める詐欺会社が次々と誕生し、190社以上も存在していました。投資熱が過熱して人々の判断力が完全に麻痺していたため、どんな事業でも資金が集まる状況になっていました。「海水から金を抽出する会社」「病気を治す魔法の車輪」「何をするか秘密のビジネス」など、明らかな詐欺でも投資家が殺到。ある会社は「内容は明かせないが必ず儲かる事業」として朝に募集を開始し、午後には満額達成して逃亡した創業者もいました。
当時、株式投資に参加していたのは金持ちだけではなく、メイド・執事・職人などの労働者階級も全財産を株に投じて株を買っていました。南海泡沫事件では多くの女性投資家も被害に遭い、女性の経済的自立に大きな打撃を与えました。18世紀のイギリスでは、株式投資は女性にも開かれた数少ない資産形成の手段でした。未亡人や独身女性たちが相続財産や貯蓄を南海会社株に投じていました。作家のダニエル・デフォーの娘も投資して損失を被ったと記録されています。バブル崩壊後、多くの女性が経済的困窮に陥り、望まない相手と結婚せざるを得なくなったケースもありました。
このような過熱しすぎした市場の雰囲気の中で南海ばぶるの崩壊を予測し、莫大な利益を得た賢明な投資家たちがいました。銀行家のトーマス・ガイです。全員が熱狂する中、冷静に実態を分析し、ピーク時に売り抜けた数少ない勝者です。トーマス・ガイは株価が高騰した時点で全て売却し、巨万の富を得ました。その資金でロンドンに「ガイズ病院」を設立し、その病院は現在も存在し、運営されています。彼らは会社の実態と株価が乖離していると冷静に判断できたのです。
南海バブルでは、多くの人が借金をして株を買い、破産どころか一家離散に至りました。南海会社は”分割払いで株が買える”という画期的なシステムを導入。少額の頭金で高額の株を購入できたのです。1000ポンドの株を100ポンドの頭金で購入可能に。人々は「株価が上がれば借金を返してもお釣りがくる」と考えました。しかし歴史的な大暴落後、株は紙切れ同然に。そして借金だけが残り、土地や家を失う人が続出しました。借金での投機が、利益を増やすどころか損失を拡大させる結果となりました。
当時、南海会社の幹部たちは現代なら完全に違法な株価操縦を堂々と行っていました。当時は株式市場のルールがほとんど存在せず、内部情報を使った取引も合法だったのです。会社幹部は架空の好決算を発表して株価を釣り上げ、その間に自分の持ち株を高値で売却。さらに「次の配当は驚くほど高額」と噂を流して買いを煽りました。ある役員は株価のピーク時に売り抜けて、現在の価値で数百億円もの利益を得たとされています。この事件がきっかけで、世界中で証券取引のルールが整備されました。
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VOICEVOX:青山龍星
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