“ネパール人“コンビニ店員　特殊詐欺防ぎ感謝状　「みんな苦労して稼いだお金を無駄にしなくてうれしい」 (2023/04/18 19:39)

特殊詐欺を未然に防いだとして、コンビニ店のネパール人の店員に、感謝状が贈られました。

【大阪府吹田警察署 川畑慶和署長】
「だまされていることを看破し、被害の発生を未然に阻止した。ありがとうございました」

18日、大阪府吹田警察署から感謝状を贈られたのは、9年前に来日したネパール人で、ローソン五月丘東店の従業員、ゴレ・チティズさん（30）。

【ゴレ・チティズさん】
「お客さんがみんな、それぞれ苦労して働いて稼いだお金を、無駄なところにいかなかったということで、うれしいしかないです」

ゴレさんが防いだのは特殊詐欺の被害です。先月13日、70代の男性が電子マネーを買いに来た際の様子を不審に思い、声を掛けました。

【ゴレ・チティズさん】
「（男性に）どんな電子マネーですかって、私が確認したら、分からへんなみたいなことを言って、携帯いじりだした。メールの内容をチラッと見たら。すぐに振り込んでくださいと、番号があったんですね。それで怪しいと思って警察に電話しました」

警察が調べたところ、これは詐欺メール。ゴレさんは日ごろから、高齢のお客さんには声を掛けるよう意識していると言います。

【ゴレ・チティズさん】
「困っている人は助けないとあかんよというのを、ネパール人みんなそういう風に育てられている。詐欺のそっち側、ざまあみろですね」

警察が警戒を強める特殊詐欺。防ぐきっかけは、身近な所にあるのかもしれません。