インフルエンサーに嘘広告を依頼…消費者金融に誘導し情報不正入手か　２２歳男を逮捕（2023年10月19日）

インフルエンサーに嘘の広告をさせ、金を不正に借り入れた男が逮捕されました。

　不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕されたのは福岡市の無職・勝田涼太郎容疑者（２２）です。警察によりますと、勝田容疑者は今年５月、群馬県に住む女性（２０代）名義の消費者金融の会員情報を不正に入手して、コンビニのＡＴＭで現金２０万円を借りた疑いがもたれています。

　一体、どのように会員情報を入手したのか？その手口はこうです。

　勝田容疑者はまず、実在する会社に成りすましたＳＮＳアカウントを使い、フォロワー約１４万人のインフルエンサーに対して「登録すれば５万円もらえる」などと謳った嘘のキャンペーン広告の掲載を依頼。その広告の投稿を見た被害者の女性がキャンペーンに申し込むと、消費者金融の会員登録に誘導されます。

　女性は勝田容疑者からの指示に従って、指定されたＩＤやパスワードを登録。その会員情報を悪用して勝田容疑者が不正に金を借り入れたとみられています。

　勝田容疑者はインフルエンサーに対して「広告を掲載すれば１投稿あたり十数万円の報酬を得られる」としていましたが、「後払い」としたまま支払われることはなく、キャンペーンに申し込んだフォロワーにも５万円がわたることはなかったということです。

　取り調べに対して勝田容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認していますが、警察は全国に複数の被害者がいて、被害額は計１００万円以上に上るとみて捜査しています。

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