“美人局”詐欺で男女に有罪判決 柴田町 殺人事件の捜査で発覚〈宮城〉 (23/12/25 19:04)
今年4月、宮城県柴田町で発生した殺人事件の捜査の過程で発覚した詐欺事件で、仙台地方裁判所はきょう(12月25日)、出会い系サイトで知り合った50代の男性から現金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた男女に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、いずれも柴田町の無職、村上保彰被告(31歳)と、市瀬恵美被告(49歳)です。判決によりますと、2人は去年12月、出会い系サイトで知り合った50代の男性から、いわゆる「美人局」の手口で現金30万円をだまし取ったなどとされています。
この詐欺事件は、今年4月、柴田町で、村上隆一さん(当時54)を殺害したとして、村上さんの次男、直哉被告(25)と保彰被告の妻、敦子被告が起訴された事件の捜査の過程で発覚したもので、これまでの裁判で保彰被告と市瀬被告は、起訴内容を認めていました。
判決公判で、仙台地裁の東尾和幸裁判官は「犯行の中で保彰被告は交渉役を、市瀬被告は証拠の撮影を担うなど、いずれも重要な役割で、計画的に行われた悪質な犯行」と指摘しました。
一方で社会で更生する機会を与えるのが相当として、保彰被告に懲役2年、執行猶予4年、市瀬被告に懲役1年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。