【マルチ・MLM】オークション・ラックス(AuctionLUX)はポンジ詐欺?
オークション・ラックスがポンジ詐欺である可能性について調査しています。疑わしい実態に焦点を当てています。【マルチ・MLM】
今回は、マルチ投資案件である「オークション・ラックス」について検証してみます。
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このオークション・ラックスは、中国の企業が運営する投資事業のようですね。
日本国内でも、様々な地域で積極的にセミナーが開催されているようです。
オークション・ラックスの実態について、詳細な調査を進めていきたいと考えています。
オークション・ラックスのビジネスモデルについてですが、名前の通り「オークション事業」に焦点を当てているようですね。
簡単に言うと、投資家の出資金で商品を購入し、それをオークションにかけて得られた利益を投資家に配当として還元する仕組みのようです。
具体的な流れは次の通りです。
1. 投資家が出資金を提供し、オークション・ラックスが商品を購入する。
2. 購入した商品はオークションにかけられる。
3. オークションで得られた利益が、投資家に配当として還元される。
オークション・ラックスは、このサービスを「コラボレーティブ オークション プログラム (CAP)」として提供しており、対象商品はジュエリー、高級時計、ラグジュアリーファッション、アート、クラシックカーやスーパーカー、ビンテージワインなど、高額な商品が幅広く含まれています。
また、これらの商品は一般層が手の届かないようなものが多く、そのために融資を募っているとのことです。
利益配分については、以下のような形になっているようです。
オークションで得た利益の50%が出資者に配当されるという仕組みが特徴的ですね。通常、これに比べても多くても10%程度の配当が一般的ですが、50%の還元は非常に破格と言えます。
オークション・ラックスはマルチ方式で会員を募集しているようです。
具体的には、提供された資料には、「これは、あくまでも「アフィリエイトプログラム」です。」との文言が含まれていますが、グループを作り、トップが報酬を吸い上げる形式は、「マルチ(MLM)」の特徴と言えるでしょう。これはクリーンなイメージを演出したい意図が感じられますね。
個人的なスタンスとしては、マルチであっても稼げればそれで良いという立場ですが、オークション・ラックスに投資して実際に収益を上げることが可能なのでしょうか、という疑問が残ります。
まず、オークション・ラックスの運営元について最も重要な点は、不透明さです。
オークション・ラックスの公式サイトによれば、この企業は2020年に中国で設立され、創設者として「呉家事務所」という人物が挙げられています。しかしながら、具体的な「企業名」「連絡先」「住所」などの情報は一切公開されていません。
「2020年に中国で設立された企業」「呉家」という情報だけでは、十分な信頼性や透明性が確保されていないように感じられます。
オークション業界におけるフィンテック企業としての自己紹介をしているにも関わらず、それが本当であれば、企業名ですら公開できない状況は疑問視されるべきです。投資先の企業において、その基本的な情報ですら明示されていない状態は、通常では考えにくく、異常な状況と言えるでしょう。
オークション・ラックスの本質は「オークション事業」にあるとされていますが、そのオークションが実際に行われているかどうかには非常に疑念が抱かれます。
というのも、オークション・ラックスは2023年6月の投資結果を公表していますが、その内容は非常に簡素で、次のような形です。
これだけの情報では、商品の仕入れ先やオークションの実施場所、発生した経費や税金、実際の納品書などに関する詳細な情報が全く明らかにされていません。単にロット番号だけが提示されても、その情報を確認する手段が不足しています。
これを見ると、普通の人ならば次のような疑問を抱くかもしれません。
「え?ホントにオークションやってるの?」
ただし、日本で開催されているセミナーに参加している人々の中には、高齢者が多い印象を受けます。
「高齢者=騙されやすい」というのは一般的な先入観かもしれませんが、こういったセミナーが雑に見受けられると、「高齢者ならばダマせるっしょw」という余裕の態度があるのではないかと疑問視されます。
オークション・ラックスが実際にオークション事業を行っていない場合、これは明白なポンジスキーム詐欺に該当します。つまり、配当金は新たな出資者からの投資金で前の出資者に支払われている可能性が高まります。
オークション・ラックスの利用規約には注目すべき内容が多く含まれています。
簡単にまとめると、オークション・ラックスは提供するサービスや製品について一切の保証を行わず、利用者は商品やサービスを利用する際にどんな保証も求めないことに同意する、という趣旨が記載されています。
投資において確実な収益が期待できることはないというのはもちろんのことですが、「どんな保証も提供しない」という明確な表現は、一般的な免責事項を超えて強調されている印象を受けますね。
特に、「ユーザーも保証を求めないことに同意してる」という文言も注意が必要です。
オークション・ラックスのセミナー講師が口にする「間違いなく利益が出ます!」という言葉について、その実現可能性に疑問が生じてきますね。
その他にも、オークション・ラックスの利用規約には以下のようなユーザーに不利な条件が多数含まれています。
– オークション・ラックスはリスクや不利な結果に対して一切の責任を負わない。
– 利用規約はユーザーとオークション・ラックス間の法的合意を構成する。
– オークション・ラックスは自己の裁量でサービスを提供、変更、終了する権利を持つ。
– オークション・ラックスはルールに基づき、ユーザーのサービス利用を制限及び停止することができる。
これらの条件から、オークション・ラックスがポンジ詐欺でなかったとしても、十分な注意と慎重な検討が必要であることが示唆されます。
結論として、オークション・ラックスはおすすめできないと言えます。ポンジスキーム詐欺の可能性が非常に高いです。
オークション・ラックスが提供する資料では、「革新的なオークションシステム」を強調していますが、同様のビジネスモデルを採用した組織であるホワイトサイドキャピタル(WCG)が過去に存在し、その結末は運営者が資金を持ち逃げして詐欺であったことが明らかになっています。つまり、オークション事業も含めて虚偽だった可能性が高いです。
さらに、オークション・ラックスの資料からは、おそらく出金が仮想通貨(USDT)で行われることが示唆されます。仮想通貨を利用することで、出金元や相手方の情報が分かりにくくなり、トラブルが発生しても解決が難しい状況が予想されます。
結局、オークション・ラックスが提供する仮想通貨を用いたマルチ案件は、信頼性に欠けるばかりか、追跡困難なお金のやり取りをしており、訴訟などの手段も取りにくい状況となっています。
まともなビジネスであればなぜ仮想通貨を利用する必要があるのか疑問です。最終的に、マルチ案件に参加することは慎重に考えるべきであり、稼ぎたい場合は信頼性が高く、合法的な方法を選ぶことが重要です。
「何をするか?」を決めるのはあなた次第ですが、『稼げる案件』と『稼げない案件』ははっきりと区別されています。
最終的に、成功するかどうかは優れた投資案件との「出会い・出会わない」にかかっています。冷静な判断が肝要です。▼ 副業に関する質問やお悩みも気軽にどうぞ ▼