“警察名乗る”特殊詐欺拠点か　カンボジアで日本人約30人拘束【報道ステーション】(2025年5月29日)

タイとの国境に位置するカンボジア北西部のポイぺトで27日、日本に向けて特殊詐欺の電話をする、いわゆる“かけ子”をしていた疑いのある日本人約30人が現地当局に拘束されました。

今回摘発された詐欺拠点は、人目を避けるかのように中心市街地から2キロほど離れた場所にありました。摘発当日に地元住民が撮影した映像には、建物周辺に集まる大勢の警察官の姿が映っていました。

摘発の目撃者
「たくさんの警察や兵隊、車がいました。何が起きていたか分かりませんでした」

今回摘発された詐欺グループ。警察官を装って電話をかける手口で特殊詐欺をしていたとみられています。

日本では今、ニセ警察官が「あなたが罪に問われている」と言って金銭を要求してくるケースなどが急増しています。警察庁によると、今年1～3月までで1894件発生、被害額は約171億7000万円に上っています。

今回の拠点をめぐっては、愛知県の21歳の男性が、実際にそこで警察官を騙った特殊詐欺をしていたと話したことが摘発へとつながりました。この男性によると、拠点を管理していたのは中国人約8人で、日本人が電話をかける様子などを別の部屋で監視していたということです。

愛知県警は今後、捜査員をカンボジアに派遣し、その後、容疑者らを日本へ移送する方針です。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp