“ロマンス詐欺”に加担した元大阪府警の女 起訴内容を認める 検察は懲役3年求刑【佐賀県】 (24/01/23 18:40)

恋心を利用するいわゆる“ロマンス詐欺”に加担したとして詐欺の罪に問われている元大阪府警の女の初公判が開かれ女は起訴内容を認めました。

裁判は即日結審し検察は懲役3年を求刑しました。
起訴されているのは元大阪府警・西成警察署刑事課薬物対策係の巡査で大谷優璃菜被告25歳です。
起訴状などによりますと、大谷被告らは去年7月から9月にかけSNSでカナダ人の男性医師や日本人の男性モデルを名乗り、小城市などの女性2人からあわせて90万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。
23日の初公判で大谷被告は起訴内容を認めました。
検察は大谷被告が去年7月ロマンス詐欺の被害に遭い70万円をだまし取られて金に困っていたと指摘。さらに被害金を取り戻す方法などについてメッセージが送られてきたことをきっかけに詐欺グループの犯行に加担したということです。

大谷被告はその後、銀行口座や暗号資産取引所のアカウントを複数開設し、振り込まれた被害金を暗号資産に換えて詐欺グループに送金。さらに去年9月、口座に振り込まれた70万円を送金せず持ち逃げしていたということです。
大谷被告は「本当に深く反省している。被害者の方には申し訳なく思っている」と述べました。

裁判は即日結審し、検察は「詐欺組織に被害金を届ける役割にとどまらず暗号資産に換えて捜査の追跡を困難にさせ重要な役割を担った」などとして懲役3年を求刑しました。一方、弁護側は犯行は従属的であるなどとして執行猶予付きの判決を求めました。判決は1月31日に言い渡されます。

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